いまハマってること

皆さんお元気だったでしょうか。

 

10月は幕張メッセで行なわれた精神分析学会に参加してきました。この数年は発達障害と精神分析の関係が非常にスリリングでずっと注目してきましたが、近年ドナルド・メルツァーの著作が翻訳されてくるにつれて、成長発達的観点から自閉症スペクトラム障害の理解が急速に進んできていますね。発達障害の患者さんへのアプローチは未だ行動療法やSSTなど具体性をもったアプローチの方が結果がでやすいのが現状ですが、そのこころを深く理解しようという精神力動的な姿勢は常に治療者の襟を正されるものがあります。

 

とまあ勉強は勉強で大事なことですが、いま院長こと私がもっともハマっているのが、格闘技であります。また一気に意識のハイブロウな話題から肉体の極みといえるような話題に飛ぶのですが、いやー久々にビッグウェーブが来ました。EDMブーム以来です。そもそも大学時代に日本拳法という格闘技をやっていまして、これが防具をつけて打撃、投げ、関節技がある格闘技で、現在で総合格闘技といわれるものの、日本的な走りのひとつといえるものでした。私が熱心にやっていたころが丁度アメリカでホイス・グレイシーが登場して、世界中の名だたる格闘家をチョークスリーパーで極めまくり、世界中の格闘技界に激震が走った時期でしたが、私はその後臨床実習や国家試験の勉強で格闘技を離れることになり、その後プライドなどをテレビでファンとして楽しんでいたものの、自分の格闘技のキャリアはこれで終わったと思っていたのでした。

 

それが何故か縁あって、岡山の総合格闘技(今はMixed Martial Arits:MMAというらしい)のジムに8月から通うようになったのですね。通ってみてビックリ。格闘技は自分が離れていた20年の間に凄まじい進化をしていたのですね。打撃、投げ、関節技が空手やキックボクシング、柔術、レスリングなどの高度な技術を取り入れて、非常に技術レベルの高い総合格闘技に進化していました。道場生も熱心に毎日通っている人はいるし、技術水準も高くて早速入門し、今は週2〜3回はジム通いの生活です。

 

 

高校生や社会人のアグレッシブな現役の選手に混じって、この年令のおっさんが汗を流すのも、なかなか乙なものです。殴られて顔の痣を作って診療をしている時もあるかもしれませんが、驚かないで下さいね。もう二度と戻らないと思っていた青春の世界に、もう一度この年令でもどってみるのもなかなか良いものです。老いを受け入れて程よく諦めるのもひとつ。限界を設けないでやってみるのもひとつ。自分に都合よく組み合わせてゆけば良いのです。気がついたら高く伸びていた鼻っ柱を若者にぶん殴られる気持ちよさがあります。どこまでできるかちょっとやってみようと。

 

 

最新の音楽やスポーツは本当にいいですね。権威や年齢など関係なく実力主義。カッコイイものはカッコイイ、強いものは強い。シンプルです。

 

 

MMAといえばアメリカのUFC。UFCのレポーターとして有名なJoe Roganは自宅にアイソレーション・タンクを保有していて、アメリカではタンクのエバンジェリストとしても有名です。格闘技は実は非常に瞑想的なスポーツです。戦っている最中も常に自分と向き合いながら、全身のセンサーをフルに働かせながらその体験とひとつ一致している感覚がある。格闘技で傷ついた身体を癒やし、同時にマインドも精妙に整える。格闘技とアイソレーション・タンクの関係を一番に指摘したのがJoe Roganです。

 

 

最後に最近おもしろかった曲を紹介。岡山県民なら楽しめること間違いなしです。

 

それでは!