発達障害を抱えて自分らしく生きるとは?

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発達障害支援グループHAG(Hikari Autism support Group)ももう2年

こんにちは、eikoです。久しぶりのスタッフブログです。

HIKARI CLINICでは2015年の5月から発達障害支援グループHAGを始めました。

ついこないだ始めたような気がしていましたが、気づけば丸2年!あっという間でした。

おかげさまで、つい先日7期のグループが終了しました。

始めたばかりの頃は手探りの状態で、スタッフもわからないことばかり。

試行錯誤しながら、この2年間でプログラムの内容もいろいろ変わっていきました。

 

この2年間で大きく変わったのは、利用者さん同士のシェアリング(話し合う)の時間をどんどん増やしたことです。

これまで、困り感や生きづらさを感じながらも、誰にも相談できなかった皆さんがグループに求めていたのは「話したい、聞きたい」という思いでした。

「はじめまして」からスタートして、最初は緊張しながらも、回を重ねるごとに打ち解け合い徐々にお互いの思いを話す場面が増えていきました。

困っている内容が似ていることもあれば、全く違うこともある。発達障害をどのように受け止めているかも人それぞれ。自分たちの思いや考えを率直に話したり聞いたり、そんな時間を重ねることで、グループの安心感が生まれていくような気がします。

 

発達障害がありながら、自分らしく生きてゆく

HIKARI CLINICのHAGのグループで大切にしていることは、困りごとの対処法を考えたり社会に適応するスキルを身につけることだけではなく、『自分らしく生きていくためには?』を考えることです。

とても難しいテーマですよね。発達障害に関係なく誰にとっても大切なテーマのように思います。

プログラムを通して、何か明確な答えが見つかるわけではありません。

しかし、HAGというグループの中で出会い、共に考えたり意見を交換したり、その時に生まれた雰囲気や空気感を共有したり。そんな時間の中で、少しでもヒントをつかんでもらえたらなと思っています。

発達障害の特性として集団が苦手だったり、自分自身のことを客観的に理解することが苦手だったり。しかし同じ発達障害の特性を持つ仲間同士によって考えをシェアすることで、発達障害も発達することがわかってきました。そして参加されなくなった人たちのニーズも考えながら、日々プログラムをブラッシュアップして、新しいものにどんどん変化してゆきます。

そして患者さんと一緒にプログラムも考えながら、スタッフも成長してゆきます。

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HAGは毎週火曜日の14時〜16時、全12回のメンバー固定のグループです。

現在HAGは毎週火曜日、全12回で行っています。あっという間の3ヶ月で、毎回グループが終わるたびに私たちスタッフも「なんだか寂しいね~」が口ぐせになります。

グループが終わったあとも、外来で利用者さんを見かけると元気をもらえます!

全12回がワンクールのHAGですが、卒業後も複数回参加することもできますので、主治医まで希望の方は申し出てくださいね。

スタッフもこの2年間のグループを通して学んだことや、新しい発見がたくさんありました。

今回代7期からはスタッフにタンクスタッフの木内賢が加わりました。不思議担当の彼が参加することで、新鮮な驚きとヒラメキがグループに訪れると思います。

その経験を生かしながら、今後もHAGをよりよいグループにしていきたいと思っています。