日本集団精神療法学会が倉敷で開催されました。

春の爽やかな気配のなか、倉敷で日本集団精神療法学会が開催されました。
精神療法において、個人精神療法と集団精神療法はある意味車輪の両輪ともいえ、集団療法でしか取り扱えない問題も存在します。
そしてあらゆる集団療法の基礎となるのが、力動的な理解を元にした、集団精神療法といえます。

今回の集団精神療法学会は、倉敷のクリニック・ソフィアの権先生が大会会長を努め、全国から500名の集団精神療法家が集いました。日頃それぞれの治療の現場での経験を持ち寄り、二日間に渡り、熱気のある数多くのワークショップが開催されました。

個人的にはこの数年間発達障害のグループ療法に非常に関心をもってリサーチしてきました。今回も発達障害とグループというのが、大会を通じた裏のテーマのように感じました。発達障害(ASD)は集団に馴染まず、集団療法は適さないというのが旧来の定説でしたが、この数年診断技術が進歩し、集団療法家の発達障害への理解が進んだ結果、むしろ自分を理解したり集団に受け入れられることで、患者さんに治療的な変化が起こることがわかってきました。非常に多くのインスピレーションをもらうことが出来ました。

H(KARI CLINICからも多くのスタッフが参加し、ワークショップに参加しました。
全国各地から集まった精神療法家たちも、春の倉敷の清々しさを楽しんだのではないでしょうか。

初日の夜には歓迎のレセプションパーティがアイビースクエアで行われました。美味しい料理とJAZZの生演奏で倉敷の夜を満喫しました。
おっと、ステージでMCをしているのは、当院の中尾医師ではありませんか。彼はサックスとトランペットを吹くのですね。
演奏は最高。バッチリ決めてくれました。

クリニックソフィアの権先生ならびに、スタッフの皆さん、大変な大役お疲れ様でした。