フローティングタンク内の温水は、30分毎の工業用細密フィルターによる循環ろ過と、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒により、医療機関水準の高い殺菌・ウイルス不活効果を維持・管理しています。

タンク内温水は、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)が約5:5の比重で溶かされた高濃度マグネシウム溶液で、一般細菌や、温泉施設などで問題になるレジオネラ属菌も繁殖できない環境です。当クリニックのフローティングタンクは、このエプソムソルト溶液のPH値を常時監視し、次亜塩素酸ナトリウムの消毒効果が最も高くなるPH値(Ph5-7, 弱酸性-中性)を維持しています。

塩素消毒について

タンク内エプソムソルト溶液の消毒効果を計る残留塩素濃度は、日本の水道水基準、公共プール施設の水質管理基準、WHOの国際基準を鑑みて、最も消毒効果が高く、かつ健康への影響が少ない値を設定しています。

日本の水道水における遊離残留塩素濃度の基準値は、0.1mg/L以上1mg/L以下、厚生労働省の定める「遊泳用プールの衛生基準」では0.4mg/L – 1mg/Lとされています。これは、WHO(世界保健機関)による飲料水ガイドラインで定められる基準値(生涯に渡り水を飲んでも健康に影響がないとされる数値)5mg/Lより、味や匂いの見地からさらに低く設定された数値です。当クリニックのフローティングタンクもこの基準に準じ、0.4mg/L-1mg/Lの遊離残留塩素濃度を維持しています。

塩素の健康被害についての研究が盛んな海外では、日本の基準値の5倍ほど高いWHO基準のインフラを前提としています。当クリニックのフローティングタンクは、高い消毒効果を保ちながら、健康への影響の懸念がない水準として0.4mg/L-1mg/Lを維持しています。

出典:
厚生労働省「遊泳用プールの衛生基準について」
東京都水道局 よくある質問
WHO 飲料水水質ガイドライン 第4版(日本語版)


次亜塩素酸ナトリウムの消毒効果について

塩素消毒に用いられる次亜塩素酸ナトリウムは、高い殺菌・ウイルス不活効果を持ち、水道水、プール/入浴施設、医療施設での消毒に広く用いられています。

一般的に、医療用器具の消毒には200ppm(0.2mg/L)濃度溶液での清拭、血液、体液の消毒やトイレ、浴室の消毒には200ppm(0.5mg/L)濃度溶液、排泄物の消毒に1000ppm(1mg/L)濃度溶液が用いられます。フローティングタンク内のエプソムソルト溶液は遊離残留塩素濃度0.4mg/L-1mg/Lですので、医療機関水準の高い衛生基準を常に保っています。

出典:
丸石製薬株式会社「次亜塩素酸ナトリウム」


新型コロナウイルスに対する消毒効果について

次亜塩素酸ナトリウムによるウイルス不活化効果については、B型肝炎ウイルスを含むウイルスおよびノロウイルスの代替ウイルスであるネコカリシウイルスに対して、500ppm(0.5mg/L)溶液で30秒以内に99.99%の不活化率が認められています。厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に関する清掃・消毒について(2020年2月4日)」において、200ppm(0.02%)から1000ppm(0.1%)での清拭が推奨されています。このことから、新型コロナウイルスに対する不活化効果も充分に期待できると言えます。中国はじめ各国でコロナ対策として市街地で噴霧使用されているのも次亜塩素酸ナトリウムです。

出典:
丸石製薬株式会社「次亜塩素酸ナトリウム」
東邦大学医学部看護学科 感染制御学 教授 辻明良「医療現場における次亜塩素酸ナトリウムの特性と有用性」
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に対する清掃・消毒について(2020年2月4日)」

当クリニックでは、フローティングタンク内エプソムソルト溶液を、最も消毒効果が高められるPH値と遊離残留塩素濃度を維持・管理し、ご利用者ごとに待合室、トイレ、シャワー、アメニティへの次亜塩素酸ナトリウムによる清拭を行っています。また、体調の優れない方のご利用は事前問診にてお断りしております。ご安心してご利用ください。

参考資料:
国立医薬品食品衛生研究所「ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書」
山本 修,福田大樹,澤井淳,木俣光正,笹本忠「大腸菌に対する酸化マグネシウム含有炭素球の殺菌効果」

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