映画の中のアイソレーションタンク。

ジョン・C・リリー博士が発明したアイソレーションタンクはそのエキセントリックさと、意識の深淵を探るというその題材としての面白さから、たびたび映画の題材にされました。

その代表格が鬼才ケン・ラッセル監督による「アルタード・ステイツ」。これはジョン・C・リリー博士とアイソレーションタンクそのものをモチーフにした作品で、タンクの体験を繰り返し無意識の探求を繰り返すうちに、そのイメージはユング的な集合無意識の層を超え、象徴とシンボルの世界に達し、人間の進化のプロセスをDNAレベルで遡り、遂には肉体そのものが類人猿に退化してしまうという、B級ホラー作品でした。

しかしこの映画はストーリーよりもアイソレーションタンクの不思議さと、エンターテイメント映画とは思えない実験的なイメージの奔流によって隠れた名作とされています。この作品によってアイソレーションタンクの存在を知った方も多いのではないでしょうか。

日本のアニメ作品の中にも多くモチーフは出てきます。

(9分13秒頃)
エヴァンゲリオンのエントリープラグに満たされるLCLという液体呼吸技術は、非常に近いアイディアです。また「ダビンチ・コード」のダン・ブラウンの最新作「ロスト・シンボル」にもこの液体呼吸技術を用いたアイソレーションタンクが非常に重要なモチーフとして登場します。

また最近ではAVATARがのこのシーン。

(1分22秒頃)
タンク上のカプセルに横たわるだけで、別の身体に乗り移り、もう一つのリアリティの世界を体験する。これは現代的なヴァーチャルリアリティ体験を意味するだけでなく、リアリティの成り立ちそのものへ疑問の問いかけでもあります。

そして、今まさにアメリカで放映され、大ヒットしている作品、FRINGE。

その第1話の冒頭からアイソレーションタンクが登場します。死んでしまった恋人の記憶の中の秘密を探るために主人公がアイソレーションタンクに入り、死者の脳に眠る記憶にダイブします。いささか荒唐無稽ですが、アイソレーションタンクのアメリカにおけるイメージを上手く利用して、これから生じる懐かしくも未来的な(サイファイな)物語の予感させるいいシーンです。

このように数多くの映画やTVの題材として扱われるアイソレーションタンク。実際にどんな体験をもたらすのか、是非ご自身でも体験してみてください。

5月に引き続き、6月もアイソレーションタンク、入会金半額キャンペーンを行っています。

入会金 10500円→5250円
利用料 6300円

入会金の全額を東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄付致します。