ワールドカップ日本代表は本当に残念でしたね。コロンビアに負けた当日、喪失感と落胆を抱えながら、6月26日から28日まで横浜で行なわれた、日本精神神経学会に参加してきました。
精神科医にも認定医制度が制定されてから、この数年は非常に活発な学会になってきています。会場となったパシフィコ横浜では、各会場ともに立ち見が出るほどの盛況ぶりです。
会期中は日本中から数万人の精神科医が集まるという、日本で精神科医密度の最も高いパワースポットになっています(苦笑)。
毎年の日本の精神医学界のトピックがこの学会に参加すると理解できます。ここ数年、発達障害に関する関心の高まりは大きいです。また回復期〜症状寛解後の社会復帰へのサポート(リワーク)、新しいアメリカ精神医学会の診断基準DSM−5、精神療法としての精神分析への再評価などが多くの関心を集めていました。
現代の精神科医療に薬物療法は欠かせませんが、それだけではやはり上手くいかない。治療者達の行き詰まりや、悩みから、精神療法への関心が年々高まっている印象があります。特に認知行動療法では掬いきれないこころの深み、そこへのアプローチとしての精神分析、分析家の佇まいへの関心が高いように感じられます。
私自身は今年は発達障害関連、外来での精神科デイケア・リワークプログラム、睡眠障害の認知行動療法を興味深く勉強させて頂きました。
開いた時間には箱根をドライブしたり、プライベートな時間も持て、リフレッシュさせて頂きました。年に数回は少し臨床を離れて、新しい情報をインプットし、普段会えない人に会う体験は診療の水準を保つためにもとても有意義だと思っています。
今後とも宜しくお願いします。