パニック障害(Panic Disorder)とは
パニック障害は、突然、なんのきっかけもなくパニック発作が繰り返し起こる病気です。特定の原因がはっきりしないため、患者さんには「またあの発作が襲ってくるかもしれない…」いう不安が常に付きまとうようになり、病気が進行してくると、”一人で外出できない””電車に乗れない”など社会生活に大きく支障をきたすようになります。
パニック発作は「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」という3つの症状があります。
パニック発作
以下の12項目のうち4つ以上の症状が同時の起こります。当てはまる項目があればチェックしてみてください。
パニック障害チェックリスト
1,心臓がドキドキする
2,汗が出る
3,体が震える
4,息切れがしたり、息苦しさがある
5,喉になにかつまったような窒息感
6,胸の痛み、胸辺りの違和感
7,吐き気、おなかのあたりの不快感
8,めまい、ふらつく感じ、気が遠くなる感じがする
9,今起こっていることが現実でない感じや、自分が自分でないような感覚(離人症状)
10,コントロールを失うこと、または気が狂ってしまうのではないかという恐怖
11,このまま死んでしまうのではないかという恐れがある
12,体の一部がジンジン、ピリピリしびれる感じがする
13,寒気がする、または熱っぽく感じる
予期不安
予期不安とはパニック発作が繰り返えされてゆくうちに、患者さんに「またあの発作が襲ってくるかもしれない…」という漠然とした不安が常に付きまとうことです。
広場恐怖
広場恐怖とは繰り返しパニック発作を起こした患者さんが、以前に発作を起こした場所や、発作が起きたときにすぐに助けを得られない場所を恐れることです。その結果、患者さんはそれらの場所を避けるようになります。
死ぬのではないかと思うほど苦しい症状がありますが、病院で検査をしても、どこにも異常が見つからない場合がほとんどで、そのことが患者さんに大きな苦痛を与えます。
パニック障害の治療
薬物療法
まず、発作を起こさせないように予防してゆくことが大切です。うつ病と同様、しっかりとした治療で回復することが可能です。SSRI と呼ばれる抗うつ薬や不安、緊張を和らげる抗不安薬が効果があります。
精神療法・カウンセリング
また薬物療法だけでなく、こころの深い問題が背景としてあることもあります。お薬の治療だけでなく、精神療法やカウンセリングを併用することが有効な場合もあります。ご相談ください。